社労士開業当初の話 その15 飛び込み営業6
飛び込みをはじめて2回目の面談も棒にふるってしまった私。
その絶望的な営業力のなさにうちのめされながら、
何とか飛び込みを続けていました。
今日は2回目の面談の玉砕後の話です。
「営業は断られたときから始まる」
私が思うに、この言葉は真理ではあるのですが、
人間、できたら「断られたときは最後にしたい」もの。
私は断られるということは、「社労士が必要でないんだな」と
勝手に解釈をし、断られたところには二度と行くことはありませんでした。
(注:今思うともったいないと思いますので、マネはしない方がいいです)
その後も飛び込みを続けていったわけですが、
回っていくうちに、たまたまちょうどDMを出した企業に
飛び込みをしたのでした。
会社の事務所に訪問すると、タイミングよく社長がいて、
「ちょっと入りなよ」と言ってくれました。
私にとって、三度目の有望なチャンスでした。
その社長は、私の身の上話をよーく聞いてくれる
社長でした。
普通、営業というと、私が一生懸命に「社労士の良さ」
をアピールし、相手に取引するメリットを説明するものだと
思われますが、なぜかその社長は、私という「個人」に興味
があるようでした。
私が名古屋から愛媛に来たこと。
開業して間もないこと。
営業を一生懸命やっていること。
人に対する考え方。
町内会の寄り合いにフル出場で参加していること。
など、ひとしきりお話しました。
そして、社労士以外の私の話を一通り聞くと、
その社長はやさしくこう言ってくれたのです。
「何か困ったことや相談があったらまた来なよ」
ありがたいことに、その後、2〜3回訪問したときに、
労働保険の新規適用手続きの仕事を依頼して
くださったのです。
この社長とのやりとりで、
社労士としてやっていく自信が芽生え始めました。
「このままやっていけば、いけるかも」
そう思えるようになっていったのです。
続く・・・
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