新規客 VS 既存客
誰もが新規客がほしい。そう思っていると思います。
が、そう言うのは、今日お話する知識を知ってから。
かなり大事な話ですので、是非覚えておいてください。
私は小売業サービス業が得意なので、このあたりのことについては思うところがあります。
一般的に企業は「新規客」獲得に必死です。
もちろん、社労士も同様で「新規客獲得」が最も重要な命題であることが多いですよね?
経営的に見ても新規客を増やさなきゃ「自然減」で既存客は減っていきますので、やはり新規客獲得は重要なわけです。
が、ここで一つの重要な観点が見過ごされがちなので申し上げたいなと思います。
それは、「優遇すべきは既存客」ということです。
例えば、美容室なんかはクーポンマガジンなどを見ていると、結構平気で「新規様限定30%OFF」とやっています。
で、これが悪いとかではなく、「それを見た既存客が気を悪くしないくらい既存客を優遇していますか?」ということが問いたいだけです。
経営のセオリー的には、「新規客に物を買ってもらう」ことは「既存客に買ってもらう」よりも6倍コストがかかると言われています。
単純に考えると6倍大変なわけですよ。
ということは、既存客を大切にせずに流出してしまうと、6倍の努力で頑張らないといけない・・・。
ビジネスチャンスをかなり逃してしまうことになります。
しかも社労士の場合、月1万円の顧問料だとすると年間12万円、月3万円なら年間36万円ということで、これが流出したらおおごとです。
1年に1回、12万円入った財布を落とすようなものですよね。
だから、今顧客がいない方は、最初のお客様ができたら全力で役に立ってあげる・・・。
100件ある方も、できるだけおろそかにならないように一社一社丁寧に見てあげる・・・。
これは人を入れる時期もそうです。
「顧客が増えたら入れる」ではなく、「増える少し前に入れる」でないとサービス低下は必至です。
そういう意味では先行投資はある程度必要です。
実は、これは先輩からの教えで、私のオリジナルの意見ではありません。
「社労士は、仕事が一通りできるようになるまで時間がかかるので、顧客が増えてからだと遅い。先に人を入れておかないとサービス低下につながるんだよ」
開業したてのころ、そう教わりました。
で、今体験してわかりますが、この教えは正しかった・・・。
これも「既存客を大切にする」ことなんですね〜。
ということで、今日の話は先人からの知恵ということで覚えておいていただけたらと思います。
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