社労士のダブルライセンスの必要性
ときどき、社会保険労務士試験に合格した方や、
開業前の方から、
「ダブルライセンスは必要ですか?」
とか、
「社労士以外に資格を取るなら何がいいですか?」
というご質問を受けます。
今日は、「ダブルライセンス」についてのトピックです。
ダブルライセンスの必要性
これらの質問は、質問される方の意図にもよるかと思いますが、
質問の意図が「食べていける保証」を得る手段として、ダブルライセンス
と思われているなら、
「食べていけるようになることとダブルライセンスは、ほとんど関係がない」
と言えるでしょう。
どういうことか、簡単に言うと、
「顧客は、ダブルライセンスだからあなたに頼むのではない」
ということです。
もっと言うと、
「顧客は、あなたが資格を持っているからあなたに頼むのではない」
ということになります。
「じゃあ、ダブルライセンスはやめた方がいいんですね?」
と思われるかもしれませんが、そのような質問をされる方に、
そもそも何で資格を取るのかをお尋ねしたいです。
もし、「収入を上げたい」のなら、ダブルライセンスは、
あなたの商売の選択の幅を広げてくれますが、あなたの
価値を高めてくれるものではありません。
あなたの価値は、
「顧客の役に立てるか」
で決まります。
「でも、穂浪さん。ワンストップサービスでいろいろできた方が
お客様にとっていいでしょ」
なるほど。そういう意見もありますね。
私の意見は、
「では、実際に仕事が取れて顧客の役に立つんですね?
それならもちろんOKです」
という一点です。
多くの社会保険労務士や社会保険労務士試験に合格した人を
雇ってきて思うのは、
「専門知識を、顧客の役に立つよう“使える”ようになるには時間がかかる」
ということです。
だから、次々に資格を取っていくことにより、実務を習得するのが遅く
なると言えるのではないでしょうか?
なので、私の結論は、
「ダブルライセンスはそれでやりたいのならOKです。が、実務が
その勉強のためにできなくなるのなら、本末転倒じゃないでしょうか?」
です。
あと、もう一つ、社会保険労務士の仕事だけでも
とても忙しくなりますので、他の仕事をやっている暇は
なくなるかと思います。
もしあなたが、社労士だけで食べていけるか不安ということでしたら、
その点は心配ないかと思います。
あくまでも一意見ですので、「そういう考え方もあるのか」と思って
頂けたら幸いです。
なお、ダブルライセンスでとても顧客の役に立っている先生もいらっしゃる
ことを申し添えます。
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