社労士開業日記 経営者として 280514
私は「経営者としてこうあるべき」というセリフが嫌いです。
と言っても、
「私は経営者だから、責任感を持ってしっかりしないといけない」
というような精神論が嫌いなわけではありません。
ではなくて、「経営者として・・・が足りないからまだまだだ」というニュアンスのセリフがあまり好きではないのです。
これが、ご自身を謙虚な気持ちで省みて言うならOKです。
だいたいこのようなセリフは、経営者団体のちょっと上の方の人や、そういった人の影響を受けている人から聞かれるのが多いような気がします。
なぜ嫌いなのかというと、一番の理由は、人には個性があって、強みと弱み、得意と苦手なところを補い合い、協力しあって集団活動をしているわけで、それを「経営者だから完璧でないといけない」みたいな暗示がこのセリフに入っているからです。
もちろん、このセリフを使って、良い側面もあるかとは思います。
しかし、私は今までこの言葉に苦しめられてきた人をたくさん見てきました。
例えば、「経営者はこうあるべきだ」という理想像になろうとして、自分の良いところを潰して経営をしている楽しくなさそうな社長を知っています。
また、理想像になれないが故に経営者の会から「ダメ社長」のレッテルを張られ、自信をなくしてそういった会を去っていった社長もいました。
個人的には「一種のいじめ」のように感じてしまうのです。
だから、顧客から「経営者として」という言葉が出てきたときには注意深く「その社長がなぜそう思っているのか」を汲み取ろうとします。
よくよく話を聞くと、だいたい誰かにそう吹き込まれているんですね。
そうやって火がついた社長は、社内で急にバリバリ何かをやり出します。
すると、決まって社員さんが迷惑を被ると(笑)。
微妙ですね〜(苦笑)
こんなとき私が言うセリフは決まっています。
「社長、社長は良い経営者だと思いますよ」
もちろん、本当にそう思っていなければ言いませんが・・・(笑)
ちなみに、「経営者としての仕事が最近ようやくわかってきました」というセリフもよく聞きますが、個人的には違和感を感じています。
経営者としての仕事に、正解なんてあるのか、と。
私が思うに、経営者としての仕事なんて、千差万別。
すべて違うわけですよ。
ジョブスとゴーンさんが同じ括りで「これだ」と言える「経営者としての仕事」をやっているのでしょうか・・・。
恐らく、経営者が自分自身で、社員、企業、お客様や社会にとって、どういう役割を引き受けるのがベターかをずっと追求していく作業だと思っています。
終わりがない役割の追求・・・みたいな。
もちろん外さない方がいいポイントはあるとは思いますが・・・。
今日は「経営者としてこうあるべきってどうよ」という話をさせていただきました。
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